トマトの種類。その数1万オーバー!?

Unsplashの Richard Barnardが撮影した写真

 

トマトと一口に言っても最近はスーパーで様々な形や色のトマトを見かけますよね?一体どのくらいの種類があって、どのような特徴があるのか、今回はトマトをいくつかの種類別に分けて、その特徴をご紹介していきたいと思います。

品種ってなに?

 野菜や果物の種類の話をする際にはよく「品種」という言葉が出てきます。この品種という言葉の定義はなかなか短く説明するのが難しいのですが、簡単に言うと味とか、形とか、大きさ、色などの性質が同じものを分類する名前になります。分かりやすく具体例を挙げると「トマト」、「メロン」、「ブドウ」、「イチゴ」というのは作物の名前ですが、「桃太郎トマト」、「アンデスメロン」、「シャインマスカット」、「紅ほっぺ」というのは品種の名前です。どうでしょう?イメージ湧いたでしょうか?

 

さて、この品種ですがトマトにはどのくらいの数があると思いますか?私も知らなかったので、少し調べてみました。品種というのは良く技術の分野で使われる「特許」というものと似ていて、その品種を作った人が独占的に使用する権利を登録することができる制度があります(品種登録の詳しい話は、また別の機会にお伝えしますね)。その登録状況がデータベースで確認することができるので数えてみたところ、日本には281品種、世界※ではなんと、10,260品種もの数が登録されていました!

         

トマトの品種登録数

世界※: 10,260
日本: 281

※UPVO条約加盟国

この品種の数だけ、味、色、形、サイズなどの性質の違いがあるということなので、すごいことですよね。品種は自然にできるものもありますが、データベースに登録されているもののほとんどは人が意図的に作り出しているものなので、人類はトマトの魅力を高めるべく、より美味しくて、作りやすくて、儲る品種を探して、これだけの数を作り出してきたということになります。近くのスーパーで美味しいトマトが安く手に入るのは、先人たちの品種改良の積み重ねがあるからなのですね。次の項目では具体的にどんな種類があるのかをご紹介したいと思います。

トマトの種類

前の章でお伝えしたとおり、トマト品種によりそれぞれにユニークな性質を持っています。ここでは大きくサイズ、形、色、味というカテゴリーに分けてどんなトマトがあるのかご紹介していきたいと思います。

大きさで分ける。ギネス登録のトマトの重さは!?

まずは大きさ、サイズですが、こちらはみなさんお分かりのように大きさで分けることができます。一般的には、150g以上のものを大玉トマト、40~150gぐらいを中玉(ミディ)トマト、10~30gぐらいをミニトマトと呼んでおり、最近では、10g以下のマイクロトマトなんてものも登場してきています。ちなみに、世界でもっとも大きいトマトとして2020年にギネス記録を取ったトマトは、4.896kgとのこと!トマト1玉で一般的な大玉トマト30個分以上あるということになりますので、とても一人では食べ切れませんね(笑)。

 

形で分ける。ハート型のトマト!?

形については、みなさんあまり意識したことがないかもしれませんが、いわゆる普通の丸い果実のラウンド系、おしりが尖ったファースト系、楕円型のプラム型、細長い形で主に加熱用で使われるサンマルツァーノ、海外で見かけるビーフトマトなど様々あります。最近では、珍しい形のトマトの品種も増えてきていて、リコピュアのトマトを生産してもらっている農場では、ハート形の品種なんていうのも栽培していたりします。

UnsplashAnna EvansDavies Designs Studioが撮影した写真

色で分ける。緑色で完熟!?

トマトの色は基本赤と認識されている方が多いと思いますが、日本の品種はほとんどがピンク系トマトと呼ばれており食味に優れる品種が多いです。それに対して海外の品種はレッド系トマトと呼ばれていて、果肉がしっかりしていて酸が強いものが多い印象です。その他にも最近では、黄色やオレンジなどカラフルなトマトをスーパーで見かけることが多いですよね。さらに海外で私がみかけたのは、紫や茶色などあまり食欲がわかない色をしたトマトや、緑色のトマトなどもあります。個人的に緑色のトマトはどうやって熟したことが分かるのだろう?と今でも疑問ではありますが…。 ちなみに、トマトの色は果肉の色と皮の色が組み合わさっており、ピンク系の皮は透明、赤色系の皮は黄色と言われています。皮むきの際に良く見てみると違いが分かるかもしれません。

UnsplashBig DodzyUnsplashTom Jurが撮影した写真

味で分ける。こだわりの栽培方法。

日本のトマトの品種は収穫量よりも食味を追求して品種改良してきていることから、非常に食味に優れる品種が多い特徴があります。日本マーケットでは美味しさが求められるため、トマト農家さんも色々と工夫をして、フルーツトマトや高糖度トマトなんていうものも最近は増えてきました。これは食味をより良くするために、トマトにストレスをかけることで本来大きくなるトマトを半分程度の大きさに縮めてしまう方法で栽培します。小さくなった分、糖分や栄養成分がぎゅっと濃縮された濃厚な味のするトマトができあがるんですね。リコピュアのトマトもこの高糖度トマトと呼ばれるカテゴリーに属するトマトで、食べるととっても甘くて濃厚な味がします。GABAという栄養成分の数値もずば抜けて高く、美味しくて栄養たっぷりのトマトなのでぜひ一度食べてみてくださいね。

まとめ

今回はトマトの種類について、ご紹介しました。普段スーパーでみかけるトマトにも様々な種類があることに気づかれた方も多いのではないでしょうか?最近では、海外産の珍しい品種を栽培されている農家さんも増えてきているので、道の駅や直売所などを探すと、ここでご紹介したような珍しいトマトを見かけることもあるかもしれません。これだけたくさんの品種が開発されてきているトマトなので、これからもどんどん新しい品種が出てくることでしょう。 こちらのJournalでは、今後もトマトやリコピュア製品に関連する情報をお伝えしていきたいと思いますので、ぜひまたこちらのサイトをチェックしてみてくださいね。